入社 1 年目
2010年
2010年
大手企業2社との
コラボレーション空間を企画
大学院では建築史と都市景観の興亡を専攻し、魅力のある都市開発には新たな文化圏を生み出す力があることに感銘を受けました。そして、いつか自分もそんな大規模開発を手がけてみたいと思い東京建物に入社しました。
最初の配属先は住宅商品企画部。初めて担当した分譲マンション「Brillia浅草橋」では、これまでにない商品企画を取り入れようと企画立案に取り組みました。上司からは「自分がやりたいと思ったことに挑戦してほしい」と温かく背中を押してもらいました。
そこで、パートナー企業である無印良品様とパナソニック様にお声がけして検討を重ねた結果、壁面収納やキッチン、洗面室などに両社の商品やノウハウが投入され、素晴らしい居住空間をつくり上げることができました。最終的にこのマンションは多くのお客様からお引き合いをいただいたうえ、ユニークな取り組みとして新聞に取り上げられました。
新しい商品企画を実現することは困難の連続でしたが、苦労なくして新しいモノは生まれないということを学びました。
入社 3 年目
2012年
2012年
長く愛される菜園を、熱い想いで実現する
住宅事業部への異動は自ら希望。住宅商品企画部にいた頃から協働する場面が多く、事業推進という業務に惹かれました。
いざ配属されると、コミュニケーションをする相手が格段に増えたことに驚きました。行政、設計者、施工者、近隣住民、広告代理店。もちろん社内のさまざまな部署とも連携します。あらゆる場面で「決断を下すこと」の難しさを実感しましたが、プロジェクトを推進するやりがいはそれ以上でした。
印象的だった物件は「Brillia狛江Farm&Garden」。敷地の一角に入居者様専用の菜園スペースを設置することを立案しました。しかし、マンション内の菜園は、一般的に数年も経つと使われなくなってしまう事例も多く、継続して利用してもらうことのハードルが高いため、引き渡し後の管理運営まで含めて十分に検討する必要がありました。検討の結果、効果的と判断し採用したのが、竣工・引渡しから2年にわたる菜園の活性化プログラム。毎月、プロの菜園事業者様を招き、菜園管理と入居者様への講習を実施。収穫祭などの目玉イベントも行い、入居者様が楽しみながら菜園を続けられる仕組みを確立しました。期間終了後、入居者の皆様が菜園プログラムの契約更新を選択。とてもうれしい知らせでした。ある入居者様からは、サポート体制への御礼のお手紙までいただきました。絶対に成功させるという熱い想いが報われた瞬間でした。
入社 6 年目
2015年
2015年
つくり手目線から、
お客様目線への転換
自ら販売の最前線に出ることを願い出て、住宅営業部への異動が実現しました。これまで多数の物件開発に携わってきましたが、「お客様はどう受け取っているのか?」という点が常に気になっていました。加えて、販売を経験してから事業推進に異動してきた人は、販売戦略や広告戦略に説得力があり、そのスキルについていけなかったことも、自分の課題だと感じていました。
実際にモデルルームで接客してみると、私が持っている建築分野の知識はお客様にはあまり求められていないこともあると気づきました。お客様のマンション購入の動機は十人十色であり、資金面を気にされている方も多く、大事なのは本当のニーズを引き出すこと。そう気づいてからは物件のアピールではなく、可能な限りお客様に寄り添い、お客様の想いを聞くことに徹しました。そして信頼をお寄せいただければ、建築や事業推進の知見を生かして次の提案につなげることができます。目の前のご家族がより幸せになること。そこを目指した行動が結果的に営業成績にもつながってきます。とても大きな学びになりました。
キャリアの転機
営業部での経験が大きかったと思います。販売センターでの接客を通して、効果的なアイスブレイクや信頼を得るまでのプロセス、お客様の人柄に合わせた話し方、間の置き方などを体感。それが次の事業推進や、現在担当している用地取得にも活きています。所属期間は2年と短かったものの、コミュニケーションスキルの向上という点でターニングポイントになりました。もともと持っていた「想いの強さ」に、「物腰の柔らかさ」が身についたのではないかと思います。
入社 8 年目
2017年
2017年
若手が成長するための舞台=チャンスを用意する
入社8年目には住宅事業部に戻りました。前回所属していた時は比較的小規模なマンションを中心に担当していましたが、今回は当社の基幹物件である大規模マンションの事業推進を任されました。会社内では中堅の立場になってきたので、この時期から若手の育成にも取り組み始めました。意識したのは「任せること」。これは東京建物の風土でもあります。といっても、いわゆるスパルタ教育ではなく、むしろ「舞台を用意する」イメージです。アイデアを出したり、会議を仕切ったりなど、大事な場面で後輩が主役となって進められるよう、私は陰ながら仕事でサポートしました。主役を務めてこそ人は成長しますし、自分もこれまで同じように育ててもらいました。一緒に仕事をした人から「門田さんのとこの若手いいね」と言われることがうれしかったです。後輩の成長を実感したときは、ニヤリとしました。
入社 11 年目
2020年
2020年
用地を取得できたとき、
思わずこぼれる達成感
これまで、商品企画・事業推進・販売と住宅事業に関わる3つの部署を経験してきましたが、さまざまな場面でその土地が持つポテンシャルについて考える機会がありました。魅力的な土地を仕入れることでブランド価値も変わる。そう言っても過言ではないほど非常に重要な部署である、用地取得の部署に異動を希望しました。
実際に、魅力的な土地ほど競合が多く、取得することは難しいため、常に意識していることは、「土地」ではなく「人」を追いかけること。信頼関係を築き、「東京建物だからこの土地を任せる」と言ってもらえる存在になることです。これは、まさに人間力が試される仕事であり、非常にやりがいを感じています。だからこそ、狙い定めた土地を取得できたときの達成感はとても大きく、社会人になって初めてガッツポーズをしたくらいです(笑)。
今後の展望
東京建物の数ある部署のなかでも、用地取得部門は情熱にあふれた部署だと感じています。仕事の特性上、取得できるか出来ないか、常に0か100かというプレッシャーはありますが、その分、達成したときのやりがいも大きい。この仕事を通してさらなる成長を目指したいです。
これまでを振り返ると、恵まれた配属でした。東京建物という会社は、風通しが良く、個を尊重してくれる会社。今後はもっと自分ならではの仕事の仕方を磨き、ゆくゆくは会社の名前ではなく、私自身の名前を武器にして挑んでいきたいと思います。