Q1 チームスポーツの経験をもとに、入社を決めたそうですね?
学生時代はチームスポーツに没頭する生活を送ってきました。特に大学から始めたラクロスに関しては、毎日のように練習し、日本一を目指して努力を重ねました。ありがたいことに関東代表に選出いただき、オーストラリアまで遠征に行ったこともあります。日本代表には落選してしまいましたが、全力で駆け抜けた4年間でした。
そんな私にとって、会社選びは「チーム選び」でもありました。自分らしくいきいきと働くには、仲間と助け合い、ひとつの目標を目指してがんばるスタイルがいい。その点で、大規模なビルや住宅などをチーム一丸となってかたちにしていくデベロッパーの事業は、ラクロスに通じるものがあると感じました。
東京建物を選んだ一番の理由は「人の魅力」です。就職活動中に何度か先輩社員とお話する機会がありましたが、どの方も自然体で、学生一人ひとりに対してフランクに話してくれました。仕事について情熱的に語る姿には、こちらの胸も熱くなりました。私がチームスポーツで重視していたのは、「誰とプレーするか」。「この人のためにがんばりたい」という気持ちが、全ての原動力になるからです。東京建物はまさに、そんな気持ちを持ちながら働ける会社だと感じ、入社を決めました。
Q2 分譲マンションの事業推進の仕事内容を教えてください。
私の担当業務は、分譲マンションの事業推進です。現在、チームでは約10物件のプロジェクトを担当しており、主にそのうちの3物件に携わっています。Brilliaシリーズのマンションが2つ、他社様との共同事業のマンションが1つという内訳です。竣工を迎えたばかりの物件もあれば、設計段階の物件もあるなど、常に複数のプロジェクトが進行しています。
事業推進の仕事は、用地取得以降のフェーズから始まります。その物件の強み・弱みは何か、どのようなターゲット・コンセプトとするのか、どのような間取り構成・仕様設備にするのかなど詳細に考え、決めていく必要があります。また、どのように販売していくか、どのような広告をしていくのかについても検討します。そのため、業務内容は多岐にわたります。たくさんの関係者の方々と調整し、スケジュールとコストを全体管理しながら、お客様への引渡しまで一貫して携わっています。
Q3 どんなときにやりがいを感じますか?
マンションの企画から建設、販売に至るまでの道のりは、連携する関係者の人数も、動く金額も、費やす時間も膨大です。どのフェーズでも難題に直面します。一筋縄ではいかないケースが大半ですが、関係者とたくさん悩み、意見を出し合いながら、少しずつ形にしていくことが事業推進の醍醐味です。ひとつの建物を完成させていくプロセスにやりがいを感じています。
チームのパフォーマンスを最大化するには、すべての関係者が120%の力を発揮できるように、会社間の業務範囲を明確にすることも重要です。契約書の文言ひとつとっても、語尾が少し変わるだけで読み取り方が変わります。いかにWin・Winにするかが腕の見せ所。互いに納得できるよう調整するのは簡単ではありませんが、想いを一致させることができたときは達成感を感じます。
Q4 1年目の経験が今に生きているそうですね?
これまでのキャリアを振り返ると、入社1年目が最も苦しい時期でした。当時担当していた業務は商業施設のテナントリーシング。慣れない仕事につまずき、部署の人とはうまくコミュニケーションが取れませんでした。どう打開すればいいかわからず、どんどん気持ちが沈んでしまって。そんなときに上司がかけてくれた言葉は忘れもしません。「同期といるときは元気らしいけど、部署にいると元気がないよね。1年目なんだから、毎日元気に出社してくれさえすれば十分だよ」。この優しい言葉のおかげで、いい意味で肩の力が抜けました。わからないのが当たり前。とにかく聞けばいいんだと気持ちが吹っ切れたんです。それ以来、ひとりで抱え込まず、周囲に頼れるようになりました。
入社3年目には現在の部署へ異動。業務の進め方がガラリと変わり、右も左も分からず新入社員のような感覚でした。でも今度は、すぐに状況を打開する行動が取れました。周囲にいる先輩方に質問したり、仕事ぶりを観察したりして、吸収できるところは全部吸収してやろうという気持ちで乗り切ることができました。今もわからないことだらけですが、経験豊かな優しい先輩方に囲まれ、楽しく働けています。
Q5 太田さんが描く未来は?
商業施設、物流施設、マンションというように、これまで用途の異なる建物に携わってきました。この流れでホテルや事務所などにも挑戦し、東京建物が手がける幅広いアセットへの理解を深めたいと考えています。スペシャリストというよりゼネラリストとしてひと通り経験したうえで、最も情熱を傾けられる分野を見定め、そこに特化していくのが私の理想的なキャリアです。ただ、今はまだ目の前の業務で精一杯なので、まず実現すべきは住宅の事業推進で一人前になること。たくさんの案件を経験しながら、一歩一歩成長していきたいと思います。